4、 試験結果および考察
バッテリーの出力性能を評価するための高負荷放電試験(放電電流50A)において、寿命延長器を装着していないバッテリーは、充放電回数130回において3V以上の電圧降下を生じ、不良と判定した。
これに対し、寿命延長器を装着したバッテリーでは充放電回数300回において約1Vの電圧降下であり、正常な状態を維持しており、本寿命延長器が有効であることが認められた。本寿命延長器を装着したバッテリーにおいて、降下電圧に0.1V程度の変動が見られる
が、これは充電完了時から測定までの経過時間が異なったためと思われた。バッテリーの蓄電量を評価するための放電特性試験は、放電電流を9Aに設定して行った。寿命延長
器を装着していないバッテリーは、充放電回130回において放電時間15分で測定終了電圧10.2Vに達し不良と判定した。
これに対し、寿命延長器を装着したバッテリーでは充放電回数300回において放電時間60分程度を維持した。
これより、本寿命延長器が有効であることが認められた。本寿命延長器を装着せず充放電130回にて不良となったバッテリーについて、本寿命延長器を装着して200日間の回復状況を確認した結果、図7に示すように約180日で放電時間約140分とほぼ初期状態に容量が回復した。
また、高負荷時電圧降下試験においても、図8に示すように約50日でほぼ初期状態となり、スタータバッテリーとしての性能が完全回復した。
このことから、本バッテリーの性能劣化の原因は充放電時に生じたサルフェーションによるものであり、本寿命延長器を装着することでサルフェーションが除去できたものと考えられた。 |